メソッドの定義

JavaScriptにおけるメソッドは、オブジェクトに関連付けられた関数のことを指します。メソッドはオブジェクトのプロパティとして定義されるため、そのオブジェクトの特定の動作を実行するために使用されます。以下に、メソッドのコード例とその内容説明をいくつか示します。

メソッドの設定（その１）

この例では、personという名前のオブジェクトにsayHelloという名前のメソッドが定義されています。sayHelloは関数として定義されており、console.logを使ってメッセージを出力しています。メソッド内でthisキーワードを使用しています。thisはそのメソッドを呼び出したオブジェクト（ここではpersonオブジェクト）を参照します。

person.sayHello();を呼び出すと、メッセージがコンソールに表示されます。

メソッドの設定（その２）

この例では、calculatorという名前のオブジェクトに4つのメソッドが定義されています。multiplyAndPrintメソッド内で別のメソッド multiply を呼び出しています。thisキーワードを使用してmultiplyメソッドを同じオブジェクト内から呼び出しています。

calculator.multiplyAndPrint(5, 3);を呼び出すと、メッセージがコンソールに表示されます。

コード

    // オブジェクトのメソッド

    const person = {
        name: 'Alice',
        age: 30,
        sayHello: function () {
          console.log(`Hello, my name is ${this.name}. I am ${this.age} years old.`);
        },
    };
      
    person.sayHello();

    
    // オブジェクト内の別のメソッドを呼び出す

    const calculator = {
        add: function (a, b) {
            return a + b;
        },

        subtract: function (a, b) {
            return a - b;
        },

        multiplyAndPrint: function (a, b) {
            const result = this.multiply(a, b);
            console.log(`The result of ${a} multiplied by ${b} is ${result}.`);
        },

        multiply: function (a, b) {
            return a * b;
        },

    };
      
    calculator.multiplyAndPrint(5, 3);